このページでは初心者向けに日本プロサッカーの中身について解説していきます。
日本にどのような大会があって選手やサポーターたちが何を目指しているのか。
この記事を読むことでプロサッカーのしくみやどのような大会があるのか知ることができます。
海外のプロリーグも似た構造になっているので、この記事を読むことで参考になります。
日本プロサッカーの仕組み
Jリーグ
日本のプロサッカーリーグである「Jリーグ」は毎年2月〜12月の間で行われるリーグ戦のこと。
Jリーグにはプロクラブとして全国から56クラブが加盟しています(2020年現在)。
クラブの実力や規模によってJ1からJ3まで3つのカテゴリーに分かれています。
もちろんJ1がトップのカテゴリーで、実力や人気も高いです。
以下は2020年シーズンのカテゴリー分けです。
あなたの応援しているクラブや地元のクラブはどのカテゴリーに所属していますか?
- 北海道コンサドーレ札幌(北海道)
- ベガルタ仙台(宮城県)
- 鹿島アントラーズ(茨城県)
- 柏レイソル(千葉県)
- 浦和レッズ(埼玉県)
- FC東京(東京都)
- 川崎フロンターレ(神奈川県)
- 横浜F・マリノス(神奈川県)
- 横浜FC(神奈川県)
- 湘南ベルマーレ(神奈川県)
- 清水エスパルス(静岡県)
- 名古屋グランパス(愛知県)
- ガンバ大阪(大阪府)
- セレッソ大阪(大阪府)
- ヴィッセル神戸(兵庫県)
- サンフレッチェ広島(広島県)
- サガン鳥栖(佐賀県)
- 大分トリニータ(大分県)
J1リーグで上位になったクラブには、日本のクラブを代表してアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦します。
- モンテディオ山形(山形県)
- アルビレックス新潟(新潟県)
- 栃木SC(栃木県)
- ザスパクサツ群馬(群馬県)
- 水戸ホーリーホック(茨城県)
- ジェフユナイテッド千葉(千葉県)
- 大宮アルディージャ(埼玉県)
- 東京ヴェルディ(東京都)
- FC町田ゼルビア(東京都)
- ヴァンフォーレ甲府(山梨県)
- ジュビロ磐田(静岡県)
- 松本山雅FC(長野県)
- ツエーゲン金沢(石川県)
- 京都サンガFC(京都府)
- 徳島ヴォルティス(徳島県)
- 愛媛FC(愛媛県)
- ファジアーノ岡山(岡山県)
- レノファ山口FC(山口県)
- アビスパ福岡(福岡県)
- ギラヴァンツ北九州(福岡県)
- V・ファーレン長崎(長崎県)
- FC琉球(沖縄県)
- ヴァンラーレ八戸(青森県)
- いわてグルージャ盛岡(岩手県)
- ブラウブリッツ秋田(秋田県)
- 福島ユナイテッドFC(福島県)
- Y.S.C.C.横浜(神奈川県)
- SC相模原(神奈川県)
- AC長野パルセイロ(長野県)
- カターレ富山(富山県)
- 藤枝MYFC(静岡県)
- アスルクラロ沼津(静岡県)
- FC岐阜(岐阜県)
- ガイナーレ鳥取(鳥取県)
- カマタマーレ讃岐(香川県)
- FC今治(愛媛県)
- ロアッソ熊本(熊本県)
- 鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島県)
- ガンバ大阪 U-23(大阪府)
- セレッソ大阪 U-23(大阪府)
アマチュアリーグを勝ち抜き、Jリーグに加入したクラブはJ3リーグに参戦します。
U-23チームは23歳以下の選手が出場しますが、控え選手を含む試合参加メンバーにはGK1人とその他3人(=最大4人)のオーバーエイジ枠(23歳以上の選手枠)が認められています。
基本ルール
年間を通して同じカテゴリーの全クラブとホーム戦(地元)/アウェイ戦(敵地)でそれぞれ試合を行います。
試合に勝つと「勝ち点3」、引き分けると「勝ち点1」、負けると「勝ち点0」。
年間の勝ち点の合計で順位を決めていきます。
勝ち点が並んだ場合は得失点差(ゴールを取った数と取られた数の差)、そこも同じであれば総得点数で順位が決まります。
昇格と降格のルール
毎年、リーグ戦の年間順位によってカテゴリーの入れ替えがあります。
下のカテゴリーのクラブでも年間を通して結果を出せば上のカテゴリーに昇格できるのです。
逆に上のカテゴリーのクラブでも年間の結果が伴わないと下のカテゴリーに降格してしまいます。
<J1とJ2 の入れ替え>
J1リーグ年間順位の下位2クラブがJ2リーグに自動降格し、J2リーグ年間順位の上位2クラブがJ1リーグに自動昇格します。
J1リーグの年間順位16位のクラブとJ2リーグの年間順位3位から6位のクラブが参加するJ1参入プレーオフに優勝したクラブがJ1リーグに残留または昇格します。
<J2とJ3の入れ替え>
J2リーグの年間順位の下位2クラブがJ3リーグに自動降格し、J3リーグの年間順位の上位2クラブがJ2リーグに自動昇格します。
※Jリーグのクラブライセンス制度により、成績が良くても上のカテゴリーに昇格できないクラブがあります。
※J3のU-23クラブは昇格ができません。昇格のライセンスを持たないクラブがリーグ戦の年間順位で上位となった場合、昇格・降格の条件が変わってきます。
選手やクラブにとって昇格と降格は重要な問題で待遇、経営、メディアへの露出、入場者数などに直結します。
そのため、選手たちは日々努力を続けています。
YBCルヴァン カップ
YBCルヴァンカップはJ1リーグのクラブと前年にJ2へ降格したクラブ(最大2クラブ)で行われるカップ戦です。ヤマザキビスケット株式会社がスポンサーとなっています。

YBCルヴァンカップのルール
Jリーグの試合とは異なり、すべての試合において21才以下の日本人選手を一人以上先発させるよう義務づけられています。
グループステージ
ACLに出場するクラブを除くJ1のクラブとJ2へ降格したクラブの計16クラブを4グループに分け、各グループでホーム&アウェイ方式のリーグ戦を行います。
各グループ上位2クラブと3位クラブの内上位2クラブの計10クラブがプレーオフステージに進出。
プレーオフステージ
グループステージを勝ち上がった10クラブにより、ホーム&アウェイ方式の2試合を行います。
プレーオフ勝者5クラブがプライムステージに進出。
プライムステージ
プレーオフステージを勝ち上がった5クラブとACLに出場するクラブを加えた計8クラブにより、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行います。決勝は1発勝負です。
決勝戦は地上波で全国放送されます。決勝戦の様子は下記記事で紹介しています。
参考記事:まさに死闘! 2019JリーグYBCルヴァンカップ 決勝
YBCルヴァンカップで優勝すると、コパスダメリカーナ(南米クラブのトーナメント戦)で優勝した南米クラブとの「JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦」に参戦できます。
天皇杯

日本における最大のサッカートーナメント戦。
J1とJ2全クラブと大学生チームや各都道府県予選を勝ち抜いたアマチュアクラブが参加します。
J3リーグのクラブは各都道府県の予選からのスタートです。
格下のクラブが格上を破る「ジャイアントキリング」があり、それも大きな魅力。
都道府県予選は4月〜5月に行われ、本戦も5月下旬からおよそ月1試合のペースで試合が行われます。
決勝戦はいつも1月1日に国立競技場で行われ、優勝するとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦できます。
FUJI XEROX SUPER CUP

前年のJ1リーグ優勝クラブと天皇杯優勝クラブが参戦するカップ戦。
新シーズンの開幕を告げる試合として注目されます。
タイトルを取らないと参戦できないため、とても価値が高くレベルの高い試合が行われます。
試合の詳細や当日行われるイベントは下記記事で紹介しています。
参考記事:FUJI XEROX SUPER CUPの楽しみ方を紹介 ~現地情報~
アジアチャンピオンズリーグ
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)とはアジア各国リーグで上位の成績を収めた強豪クラブが出場するアジアNo.1クラブを決める大会。
この大会で優勝するとクラブワールドカップに参加できます。
アジアチャンピオンズリーグの出場枠&開催方式 ※2020年版
まず、アジア各国は東地区と西地区に分けられます。
①韓国 ②中国 ③日本 ④オーストラリア ⑤タイ ⑥マレーシア ⑦香港
⑧ベトナム ⑨フィリピン ⑩シンガポール ⑪インドネシア ⑫ミャンマー
①UAE ②サウジアラビア ③カタール ④イラン ⑤ウズベキスタン ⑥イラク
⑦タジキスタン ⑧インド ⑨ヨルダン ⑩クウェート ⑪バーレーン
※西地区のシリアにはACLに参加資格があるクラブがありません
各地区から16クラブずつがグループステージへ参戦します。
グループステージに参戦する各16クラブのうち、12クラブはグループステージからの参戦となり、残りの4クラブは予選・プレーオフを勝ち抜いたクラブが参戦します。
各地区のランキングによって出場枠が決められています。
日本のJリーグからはグループステージへの出場枠が2クラブ(J1王者&天皇杯王者)、プレーオフへの出場枠が2クラブ(J1リーグ2位&3位)割り当てられています。
各地区ともに16クラブを4グループに分け、リーグ戦(ホーム&アウェイ)を行います。
各グループの上位2位までが決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントもホーム&アウェイ戦を行い、各地区のトーナメントを勝ち抜いた2クラブがアジアNo.1の座をかけて決勝戦を行います。
クラブワールドカップ

ヨーロッパ、南米、北中米、アフリカ、アジア、オセアニアの各大陸ごとのNo.1クラブと開催国リーグ王者の計7クラブが集まって行われるクラブ世界一を決める大会です。
1国開催でのトーナメント方式で進められ、サッカー強豪地域であるヨーロッパの王者と南米の王者はシードとなり、準決勝からの参加となります。1回戦は開催国王者とオセアニア王者が試合をすることになっています。
サッカーを見てみよう!
これでサッカーのルールと日本のプロサッカーについて知ることができたと思います。
どのクラブも世界を目指して努力を積んでいます。
好きなクラブ・選手を見つけたり、地元のクラブを応援してみましょう!
サッカーの試合はスタジアムでの観戦以外にもテレビやスマホでも楽しむことができます。
友人や家族とサッカーライフを楽しんでください!
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