日本のプロサッカーって仕組みがよく分からないわ・・・
- サッカーの大会をよく知らないまま観戦に行っている
- Jリーグ?ルヴァンカップ?天皇杯?どう違うの?
こういった疑問を持ったまま試合を観に行ってる人もいるのではないでしょうか。
また、サッカーを初めて観る人がこのような制度をよく知らないケースも多いです。
そこでこの記事では、Jリーグをはじめとした日本国内のプロサッカーについて解説していきます。
この記事の内容は以下の通りです。
- Jリーグの基本構造
- Jリーグのしくみとルール
- 国内カップ戦の種類とそのルール
- 国際大会
日本プロサッカーの仕組みを知ることで、より応援にも熱が入って楽しくサッカー観戦をすることができるでしょう。
Jリーグの成り立ちと概要
まずJリーグの基本について確認しましょう。
Jリーグの誕生と背景
Jリーグは1993年に誕生しました。
それまでの日本サッカーは、アマチュアクラブが中心でしたが、プロリーグ化によりクラブの経営や選手のプロフェッショナリズムが求められるようになりました。
これにより、より競争力のあるリーグが必要とされ、JSL(Jリーグの前身)からプロリーグであるJリーグが誕生しました。
当時はマイナースポーツだったサッカーですが、多くの人の尽力があってJリーグは開幕したんだよ。
Jリーグの基本構造
誕生から長い年月とともにJリーグは発展を続けてきました。
現在のJリーグは、J1、J2、J3の3つのリーグから構成されています。
J1はトップリーグであり、J1の下にJ2、さらにその下にJ3が位置しています。それぞれに昇降格制度があります。
例えば、J1で下位の成績を収めたチームはJ2に降格し、逆にJ2で上位の成績を収めたチームはJ1に昇格することができます。
Jリーグのカテゴリーと仕組み
J1、J2、J3リーグ
JリーグにはJ1、J2、J3の3つのリーグの合計で60クラブが加盟しています。
J1は最もトップリーグであり、日本を代表する強豪クラブが集まっています。
J2はJ1に昇格を目指すクラブが競い合うリーグであり、J3は新たな才能やクラブが育成される場です。
2024年から、各カテゴリーの所属クラブ数が以下のようになりました。
- J1リーグ:20クラブ
- J2リーグ:20クラブ
- J3リーグ:20クラブ
各リーグはそれぞれ独自の魅力や特徴を持ち、昇格・降格制度があることでクラブ間の競争が激しくなっています。
順位決定方法とACL出場権
Jリーグの試合形式は、ホーム&アウェー方式で行われ、試合における勝ち点で順位が決定されます。
- 勝ち:3点
- 引き分け:1点
- 負け:0点が与えられます。
が与えられます。
勝ち点が並んだ場合は得失点差(ゴールを取った数と取られた数の差)、そこも同じであれば総得点数で順位が決まります。
これらの要素がJリーグの基本構造であり、クラブ同士の競争を促進し、ファンにはより熱い戦いを提供しています。
順位は賞金額にも影響します。
昇格と降格
毎年、リーグ戦の年間順位によってカテゴリーの入れ替えがあります。
下のカテゴリーのクラブでも年間を通して結果を出せば上のカテゴリーに昇格できるのです。
逆に上のカテゴリーのクラブでも年間の結果が伴わないと下のカテゴリーに降格してしまいます。
J1リーグ年間順位の下位3クラブがJ2リーグに自動降格し、J2リーグ年間順位の上位2クラブがJ1リーグに自動昇格します。
J2リーグの年間順位3位から6位のクラブが参加するJ1参入プレーオフに優勝したクラブがJ1リーグに昇格します。
J2リーグ年間順位の下位3クラブがJ3リーグに自動降格し、J3リーグ年間順位の上位2クラブがJ2リーグに自動昇格します。
J3リーグの年間順位3位から6位のクラブが参加するJ2参入プレーオフに優勝したクラブがJ2リーグに昇格します。
選手やクラブにとって昇格と降格は重要な問題で、待遇・経営状態・メディアへの露出・入場者数などに直結します。
そのため、選手たちは日々努力を続けています。
Jリーグについては以下の記事で詳しく紹介しています。

他の関連リーグと位置づけ
JリーグにはJFLや地域リーグ、都道府県リーグなどとも関連しています。
JFLはJリーグへの昇格を目指すセミプロリーグであり、地域リーグや都道府県リーグは地域のクラブや選手が活動する場です。
Jリーグとの関わり合いを通じて、地域からの新たな才能やクラブが発掘され、成長することが期待されています。
Jリーグの試合と主要な大会
Jリーグの試合日程は、通常週末に行われますが、年間を通じて様々な日程が組まれています。
リーグ戦だけでなく、カップ戦や国際大会にも参加するため、週の構成は多岐にわたります。例えば、1週間に1試合のみの場合もあれば、週中にも試合が行われる場合もあります。
これにより、ファンは自分のスケジュールに合わせて試合を楽しむことができます。
Jリーグクラブの参加する主要な大会
Jリーグクラブは、リーグ戦以外にも複数の主要な大会に参加します。
その中でも代表的なのは、ルヴァンカップ、天皇杯、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)です。
ルヴァンカップはJリーグクラブ間のトーナメント戦であり、天皇杯は日本全国のクラブが参加するトーナメント戦です。
ACLはアジアクラブチームの中での戦いで、Jリーグクラブがアジア各国のクラブと競い合います。
これらの大会に参加することで、クラブは国内外での実力を試す機会を得ると同時に、ファンにも多彩な試合を提供しています。
YBCルヴァンカップ
YBCルヴァンカップはJリーグの全60クラブで行われるカップ戦で、Jリーグとは別の大会になります。
まず、Jリーグの試合とは異なるルールがあるのでチェックしておきましょう。
ルヴァンカップは3つのステージで大会が進んでいきます。
1stラウンド(1回戦~3回戦)
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のノックアウトステージに出場するチームを除くJ1、J2、J3のチームで1試合制のノックアウト方式を行います。
各トーナメントを勝ち上がったチームがプレーオフラウンドに進出します。
試合会場は下位リーグのクラブまたは同一リーグの場合は前シーズンのリーグ戦下位クラブのホームで行われます。
プレーオフステージ
1st ラウンドを勝ち上がったチームにより、ホーム&アウェイ方式の2試合を行います。プレーオフに勝ったチームがプライムラウンドに進出します。
プライムラウンド
プレーオフラウンドを勝ち上がったチーム、およびアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のノックアウトステージに出場するチームを加え、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行います。(決勝は1試合のみ)
YBCルヴァンカップの詳細は下記の記事で詳しく解説しています。

天皇杯
天皇杯は日本における最大のサッカートーナメントです。100年続く日本の伝統的な大会です。
J1とJ2全クラブと大学生チームや各都道府県予選を勝ち抜いたJ3クラブ・アマチュアクラブが参加します。
格下のクラブが格上のクラブを破る「ジャイアントキリング」があり、それも大きな魅力。
都道府県予選は4月〜5月に行われ、本戦も5月下旬からおよそ月1試合のペースで試合が行われます。

FUJI FILM SUPER CUP
FUJI FILM SUPER CUPは前年のJ1リーグ優勝クラブと天皇杯優勝クラブが参戦するカップ戦です。
新シーズンの開幕を告げる試合として、リーグ戦が始まる前の2月に開催されます。
J1リーグか天皇杯を優勝しないと参戦できないため、とても価値が高くレベルの高い試合が行われます。
試合の詳細や当日行われるイベントは下記記事で紹介しています。

アジアチャンピオンズリーグ
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)とはアジア各国リーグで上位の成績を収めた強豪クラブが出場するアジアNo.1クラブを決める大会です。
日本からアジアチャンピオンズリーグに参戦するには、J1リーグで上位になったり、天皇杯で優勝しなければなりません。
グループステージ
グループステージに40クラブが出場します。
4クラブずつ10グループに分かれ、各グループはホーム&アウェイ2回戦総当たりのリーグ戦を行います。
10グループのうち、5グループは西地区(西アジア、南アジア、中央アジア)のクラブで構成され、もう5グループが東地区(東アジア、ASEAN)のクラブで構成されます。
各グループ1位のクラブ、および各地域のすべてのグループの2位のクラブのうち、ランキング上位3つのクラブが、ノックアウトステージへ進出します。
ノックアウトステージ
ラウンド16、準々決勝、準決勝および決勝で構成され、各ラウンドはホーム&アウェイのノックアウト形式で行われます。
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の詳細は下記の記事で詳しく解説しています。

クラブワールドカップ
クラブワールドカップはヨーロッパ、南米、北中米、アフリカ、アジア、オセアニアの各大陸のクラブと開催国のクラブが集まって行われるクラブ世界一を決める大会です。
2025年から新しい大会のフォーマットになって始まります。
グループステージは8組(4チームずつ)に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントは1発勝負となり、3位決定戦は開催されません。
出場権は、各大陸の王者とFIFAが算出するクラブランキング上位のチームに与えられます。

まとめ:日本プロサッカーのしくみをおさらい【日本から世界へ】
この記事では、日本のプロサッカーのしくみについて紹介してきました。
日本のプロサッカーはJリーグ。プロと認められたJリーグ加盟クラブはJ1~J3まで3つのカテゴリーに分かれており、全60クラブが日本一に向けて厳しいトレーニングを積んでいます。
Jリーグでは年間を通してリーグ戦を戦いますが、上位カテゴリーへの昇格・下位カテゴリーへの降格もあるため、どのクラブも必死に試合します。
日本のプロサッカーには、リーグ戦だけでなく、
- J1、J2、J3の全クラブで争われる「YBCルヴァンカップ」
- アマチュアクラブがプロを倒すこともあるトーナメント戦、「天皇杯」
- J1リーグ王者と天皇杯王者が戦う「FUJI XEROX SUPER CUP」
- Jリーグの代表がアジアで戦う「アジアチャンピオンズリーグ(ACL)」
- 世界No.1クラブを決める大会「クラブワールドカップ」
など別の大会もあります。
それぞれ大会ごとに違った特徴があり、観ていて飽きることがありません。
日本のサッカーも世界へ繋がっています。
あなたの町のクラブや選手が世界へ羽ばたくときが来るかも
そう考えるとワクワクしてきませんか?
Jリーグは、サッカーファンやスポーツ愛好家にとって非常に魅力的なリーグです。
Jリーグは日本のサッカー文化を支える重要な要素であり、その構造や運営は多くの人々に影響を与えています。
初心者でも理解しやすいように、サッカーの楽しさやリーグの魅力を伝える情報は大切です。
この記事を通じて、Jリーグに興味を持つ人々がリーグの魅力を深く理解し、より充実したファン体験を得られることを願っています。
