サッカーのルールって全然わからないけど観に行っても楽しめるかな?
こんな疑問にお応えします。
サッカーの試合はサッカー経験者じゃないと分からないのか?
そんなことは決してありません。
サッカーは初めて試合を観る人でも大まかなルールが分かりやすいスポーツです。
しかし、ルールを知っていた方がより試合を楽しめるでしょう。
せっかくサッカーを観に行っても、
うーん、よく分からなかったぞ
となってしまっては楽しさも半減です。
そこでこの記事では、サッカー観戦の初心者向けに
- ざっくりとしたサッカーのルール
ここを解説していきます。
ルールが分かると応援もより楽しくなるので、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
サッカーは世界中で愛されるスポーツ
サッカーを全く知らない人にとっては、まず「サッカーがそもそもどういうスポーツか」というのを知りたいですよね。
サッカーは古代の中国やローマで行われていたゲームに起源を持ち、19世紀のイギリスで近代的な形に発展しました。
現代のサッカーは、1863年にイングランドのロンドンで初めて統一されたルールが確立されて以来、急速に普及しました。
サッカーは、2つのチームが1つのボールを使って競技する球技の一つです。
- 手を使わずにボールを相手ゴールの中に入れる
- 制限時間内に、より多くのゴールを入れたチームが勝利
ざっくりこんなスポーツです。
これくらい知ってるよ!
という人がほとんどかもしれませんが、この基本さえ知っていればある程度は楽しめます。
世界中で最も人気のあるスポーツの一つであり、数百万人の人々がプレー・観戦を楽しんでいます。
国や地域、文化を超えて人々を結びつける力を持ち、世界中で様々な大会やリーグが開催されています。
関連記事:サッカーとは何か?ルールや目的、特徴を超かんたん解説
サッカーの基本ルール
サッカーの基本ルールは、公平な競技を保つために不可欠です。
これらのルールは、選手や審判が試合を適切にコントロールし、安全性と公正性を確保するために設けられています。
ルールを理解することは監督や選手に限ったことではありません。
観戦するぼくたちも、試合を楽しむだけでなく、戦術の理解が深まり、サッカーの観戦スキルを向上させることができます。
ルールを理解するとメリットがあるね。
試合の基本ルール
覚えておくべき基本ルールは以下の3つです。
- 試合人数とポジション
- 試合時間とアディショナルタイム
- 延長戦とPK戦
サッカーの試合は通常、2チーム=11人VS11人の選手で行われます。
これらの選手は、役割に応じてゴールキーパー、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの4つのポジションに配置されます。
サッカーの試合は通常、前後半の45分ハーフで構成されます。
しかし、ゲーム中のケガの治療などにより、審判はゲーム中に停止時間を追加することがあります(アディショナルタイム)。
トーナメント方式の大会の場合、試合が引き分けになると、一般的には前後半15分ハーフの延長戦が行われます。
それでも勝者が決まらない場合は、ペナルティーキック戦(PK戦)が行われます。
フィールドの構造と名称

サッカーピッチは長方形であり、標準的なサイズは縦100~110m、横64~75mです。
実はスタジアムによってピッチの大きさに違いがあります。
サッカーフィールドは、通常、矩形状で、特定のマークやエリアが定義されています。
以下にサッカーフィールドの主な部分やエリアの名称を詳しく説明します。
ペナルティーエリア
ゴールから一定の距離内に設定された矩形状のエリアで、通常はゴールポストから18ヤード(約16.5メートル)の長さがあります。ペナルティーキックが与えられるエリアであり、攻撃側のチャンスを得る場所です。
中央サークル
フィールドの中央に位置し、通常は中央点と呼ばれる中央に円形のサークルが描かれています。キックオフ時にボールが置かれる場所です。
コーナーエリア
フィールドの各角に設定された円形のエリアで、通常はコーナーフラッグと呼ばれる小さな旗が置かれています。コーナーキックが蹴られる場所です。
サイドライン
フィールドの両側に位置し、通常はフィールドの境界線である直線です。
ゴールライン
ゴールポストとゴールポストの間の線で、通常はフィールドの幅の両端に位置します。ゴールが決定される際の基準となる線です。
センターサークル
フィールドの中央に位置し、通常は中央点と呼ばれる中央に円形のサークルが描かれています。キックオフ時にボールが置かれる場所です。
ハーフウェイライン
フィールドを横切る中央の直線で、ゴールラインとゴールラインの中央点を結びます。
試合の開始と再開
サッカーの試合は、センターサークルにボールを置いた状態のキックオフから始まります。
試合中にはボールがフィールドの外に出てしまうことがあります。
ボールが出たときの状況に応じて次の3つのパターンから試合を再開します。
- スローイン
- ゴールキック
- コーナーキック
スローインは、ボールがサイドラインを超えたときに、最後にボールを触った選手の相手チームの選手が手で投げ入れます。
スローインはボールがサイドラインを出た位置から投げ入れます。
ゴールキックは、攻撃側の選手が最後にボールに触れて、守備側のエンドラインを割った場合、ゴールエリア内からキックによって試合を再開させる行為を指します。
コーナーキックは、守備側の選手が最後にボールに触れて、ゴールとならずに守備側のゴールラインを割ったときに、攻撃側がコーナーアーク内からのキックによって試合が再開されます。
オフサイドの説明
オフサイドは、攻撃側のプレーヤーが最後の守備の選手よりも相手のゴールに近い位置にいることを意味します。
オフサイドの状態でボールを受けたり、ボールに関わるプレーをすると反則になります。
いわゆる待ち伏せ禁止のルールです。
オフサイドの場面は一流の審判でも判定が難しいです。
選手たちはオフサイドを常に意識して駆け引きを行っています。
ファウル(反則行為)の説明
オフサイド以外にも、危険なプレー・ハンド(手でボールを扱う行為)、乱暴な行為はファウルの反則になります。
これらの反則があると、審判はファウルの種類、場所、選手の行動などを評価して適切な判断を下します。
ファウルがあると、審判は次の対応でリスタートをします。
- フリーキックやコーナーキック、ゴールキックなどのリスタート
- カードの提示
- VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入
フリーキックは、ファウルが発生した場所から選手がボールを蹴ることができるシチュエーションです。
ペナルティキック(PK)は、自陣のペナルティエリア内でファウルをすると、相手チームに直接ゴールを狙える貴重な機会を与えられてしまいます。
ペナルティキックでは、ゴールキーパーとの一対一で勝負します。
イエローカードは、審判が警告を行う際に使用されます。主な理由として、過度な違反行為や不適切な行動が挙げられます。
一方、レッドカードは、選手が重大な反則を犯した場合やイエローカードを2枚受けた場合に発行されます。
レッドカードを提示されると、選手はその試合から退場し、チームは人数不足となります。
審判の役割とVAR(ビデオアシスタントレフェリー)
審判は、試合の流れを管理し、ルールの適用を監督する責任があります。
彼らはプレーを厳格に監視し、反則や不正行為を防ぎ、公平な競技を確保します。
審判はまた、試合中に起こった出来事や反則に対して適切な判断を下し、必要に応じて警告や退場を行います。
しかし、ファウルの状況が不明確な場合や、重大なファウルが見逃されてしまうことがありました。
審判も人間だから完ぺきではないよね。
そこで登場したのが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)です。
VARは、試合中の重要な瞬間の映像をチェックし、正確な判断を下すための補助手段として導入されました。
これにより、誤審や不公平な判定を減らし、公平な試合を確保します。
覚えておきたいサッカー用語
ここからはサッカーの試合を観戦するうえで、覚えておきたいサッカー用語を紹介します。
サッカーのポジションに関する用語
サッカー選手たちは、試合の上でそれぞれの役割があり、基本的に4つのポジションに分かれます。
それぞれの役割とポジションを学びましょう。
ゴールキーパー(GK)
チームのゴールを守る選手であり、特にシュートを防ぐことに専念します。
1チームひとりだけで、唯一フィールドで手を使うことができます。
ディフェンダー(DF)
相手チームの攻撃を防ぐためにプレーする選手であり、ゴールキーパーの前に配置されます。
ミッドフィルダー(MF)
中盤でプレーする選手であり、攻撃と守備の両方の役割を果たします。
フォワード(FW))
相手のゴールに近い位置でプレーする選手であり、得点を目指す役割を果たします。
サッカーのプレーに関する用語
次はサッカーのプレーの名前を覚えましょう。
ドリブル: ボールを自分の足で運ぶことで相手をかわし、攻撃を進める技術です。
シュート: ボールをゴールに向かって蹴ることで得点を目指すプレーです。
パス: ボールをチームメイトに渡すことで、攻撃の展開を助けるプレーです。
トラップ:自分の元にきたボールをコントロールするプレーです。
タックル: 相手のボールを奪うために行う、ボールに向かっての強いプレスです。
基本的にこの5つのプレーを覚えれば大丈夫です。。
サッカーの試合観戦に役立つ用語
最後に、その他の用語について紹介します。
オフサイドライン: ピッチ上で、オフサイドの判定基準となる仮想的なライン
ハーフタイム: 試合の前半と後半の間に取られる休憩時間
アディショナルタイム:中断や遅延により失われた時間を補うための追加時間
エクストラタイム: 試合が引き分けの場合に延長戦として追加される時間
ここまでの内容を覚えていれば、基本的なサッカー用語の理解はできています。
サッカー観戦のルールとマナー
サッカーにルールがあるように観戦する人々にもルールがあります。
ぼくたちに身近な日本のJリーグでは、安全・安心な観戦ができるように観戦ルールとマナーを定めています。
初めて観戦する人は、Jリーグが公開している観戦ルールヤマナーに関する動画を事前にチェックしておきましょう。
関連記事:Jリーグの観戦ルール・マナーを知っておこう【スタジアムに持ち込めないもの/禁止行為】
まとめ:ルールを理解してサッカー観戦を楽しもう!
この記事では、初心者向けに基本的なサッカーのルールを紹介してきました。
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ここでは紹介していないより細かなルールもあるので、「こんな場合はどうなの?」と気になる人は日本サッカー協会が公開している「サッカー競技規則」をチェックしてみてください。
ここまで読んでいただいた人にはサッカーを楽しめる基本的な知識が身についています。
実際にスタジアムに行ったり、テレビでの観戦を楽しんでください!